2004年08月30日

Q9 メーカーでそんなに差があるの?

Q カツラって、メーカーによってそんなに品質や使い心地に差があるんですか?
A 僕が本を書こうと決めた最大の理由は、「これほどメーカーによって差があるとは思わなかった」、想像を遙かに越える差があったからです。こんなに使い心地が違うとは、僕の実感ではまさに天と地ほど違いました。最初に約12年間使っていたAD社の着脱式カツラのときはいつも冷や冷やしていました。ちょっと風が吹くだけで不自然に乱れる。それを手櫛で直すこともできない。スポーツどころか、家の近くに自転車で出かけることもできない。最大手のカツラがこれなんだから、他に行ってもこれ以上のカツラはないんだろう、とあきらめていたのです。が、思い切ってスヴェンソンを試してみて、「こんなに快適で、お洒落で、スポーツも思い切りできるカツラがあるんだ」と知った驚き、それを知らされる機会がずっとなかったことへの怒りにも似た気持ち。カツラでも全然違う。できるだけ動かない生活から、活動的で明るい毎日へ戻れた開放感と感激。その違いの大きさは他の製品ではないくらい、だから説明が難しい。車や携帯電話に例えたら、高速道路を走れない車、ちょっと物陰に入ると通じない携帯電話なんて今やほとんどないでしょう。僕の実感では以前のカツラとスヴェンソンはそれほどの差がありました。高速道路を走らなくていい人、特定の場所で携帯電話が通じれば良いって人はそれで満足でしょうが、値段はスヴェンソンと同じかそれ以上。しかもカットに行くたびに次の製品のセールスをされる。製品だけでなく、接客や営業の姿勢も全然違いました。だからこそ僕はこれを自分の使命と感じて本を書き、いまもずっと皆さんに発信し続けているのです。

Posted by 小林信也 at 01:15 | Comments (0) | TrackBack

2004年08月28日

Q8 寝癖もつくんですか?

Q スヴェンソンの編みこみ式は24時間着けっぱなし、そのまま寝るわけですよね。やっぱり寝癖とかも着くことはあるんですか?
A 寝癖、そうです、着脱式のはげ頭では悲しかった弱々しい薄毛の寝癖でなく、たっぷり髪があるので豪快に寝癖が着くこともあります。薄毛を経験した僕にとって、これは今後ありえないと思っていた、ひとつの優越感を取り戻した感じです(笑い)。
髪を洗って寝た翌朝は、ボワッと、髪全体が突っ立っていることがしばしばありました。これは髪の量が多すぎるときに起こりやすい現象のようです。最初は慌てましたが、寝癖がひどいときは一度軽くシャンプーで濡らしてしまえば、簡単にセットできます。ちょっとした寝癖なら、スプレー式のウォーターベース・ローションをシュシュッと吹きかけ、骸骨ブラシを入れると僕の場合はだいたい整います。
正直なところ、髪を洗った翌日より、その翌日くらいの方が適度に脂を含んでなじむせいか、髪が簡単にセットできます。二日目の朝は、髪が立っているなあと思ってもブラシを入れるだけでスッと直ってイメージどおりのセットになるのです。だからつい、2、3日シャンプーを怠ってしまいます。着脱式のときは毎日洗わないと自毛とカツラのなじみが悪く、起きてすぐ家を飛び出すことが難しかったのですが、いまは今はササッとブラシを入れるだけで飛び出すことも少なくありません。

Posted by 小林信也 at 11:47 | Comments (0)

2004年08月26日

質問受付フォームができました!

皆さんから容易に質問を寄せて頂けるよう、質問フォームを作りました。ラジオ番組『なるほど!カツラーの部屋』への受付と共通です。お寄せ頂いた質問の中から主なものを選ばせて頂き、この『Q&A カツラ基礎講座』でできるだけお答えします。質問フォームのURLは、http://www.nobuya.co.jp/naruhodo/index.htmlです。

Posted by 小林信也 at 01:29 | Comments (0)

Q7 早く乾かすコツはありますか?

Q スヴェンソンに替えて間もない初心者です。髪を洗ったあと、乾かすのがまだ慣れず、時間がかかります。何か、コツはありますか?
A 新しいニューヘアはちょっと乾くのに時間がかかる印象が僕にはあります。次第に乾きが早くなるような気がします(これはもしかしたら僕の勝手な印象かもしれません)。
確かに言えるのは、早く乾かしたいなら、毛量を少なくすること。髪が多いと、乾かすのにも時間がかかります。僕も最初、すごく時間がかかって手こずったのを覚えています。もしかしたら、あれは髪の量が多すぎたせいかもしれません。今は髪をかなり梳いてもらって軽めにしているので、ドライヤーでパーッと乾かすと、さほど長い時間がかからず、ほとんど苦にならない早さで乾かせます。
スタジオではタオルで拭かないよう指導された記憶がありますが、僕は髪を洗ったあと、髪が絡まないよう気を付けながら、まずはタオルで水分をできるだけ取ってしまいます。上の方は最初タオルを当てて指でもむようにして水気を取ります。それからタオル越しに手櫛を使うような感じで、前から後ろへと髪をとかす要領でタオルを使います。あとは毛先をタオルでもんで、水滴が落ちることがないくらいまでにして、ドライヤーを当て始めます。タオルを使っている時間はたぶん15秒あるかないかです。それだけでドライヤーで乾かす時間も短くなります。

Posted by 小林信也 at 01:06 | Comments (0)

2004年08月25日

Q6 髪は洗えるんですか?

Q 編み込み式は24時間外れない、洗髪もそのままする、と書いてありますが、ちゃんと気持ちよく洗えるんでしょうか?
A 製品をつけたまま、自分の髪を普通にシャンプーする感覚で洗います。ひとつ違うのは、指でモジャモジャっと洗うのでなく、専用のブラシで髪をとかしながら洗うところです。髪がからまってしまわないためです。女性はよくブラッシングしながら洗いますよね(って、家内のことですけど)。それと同じです。洗った後ドライヤーで乾かす作業など、たしかに慣れるまで少し時間はかかりますが、最初だけ頑張れば次第に慣れて来ます。僕の場合、何よりそれ以上にファッショナブルな髪を手に入れた喜びがまさっていました。
地肌を直接洗えないのがもどかしい、と言う方もときどきいますが、僕はそれほど不便は感じませんでした。ネットのメッシュを通して直接指が地肌に当たりますし、慣れてくれば、髪が絡まない範囲で、指を使ってもむように地肌を直接刺激することもできます。もちろん、シャンプーは地肌まで通ります。
それから、額の髪が少なく、編み込みせずテープで留めている人は(いま僕はそうですが)、額から直接手を入れて地肌を洗えますから、いっそう心おきなく洗えます。

Posted by 小林信也 at 13:11 | Comments (0)

2004年08月22日

Q5 カツラにしたら周囲は気付きますよね?

Q 編み込み式のスヴェンソンは自然でわかりにくいそうですが、私のようにすでに髪が薄い者が着けたら、どう考えても周囲はカツラとわかりますよね。その点で決心がつきません。どうしたら良いのでしょう。
A 急に髪が増えたらカツラだとばれてしまう。「だから段階的に増やしましょう」と、大手カツラメーカーに言われ僕は最初に3つのカツラを買わされました。いまも似たような話を聞きます。これは利用者の気持ちを考えているようで実は「つけ込まれている」とも言えます。
カツラを着けるなら、「カツラだよ」と公言する覚悟が大切だと僕は考えるようになりました。スヴェンソンの場合は、カツラだよと言っても「本当に!?」と周囲が驚いてくれる自然さがありますから、本人が明言してしまえば、陰でバカにされる心配もないでしょう。むしろ良い意味で洒落にも使えます。スヴェンソンを選んで、カツラ自慢をするくらいの気持ちで決意されたらどうでしょう。もちろん、スヴェンソンを使っても本人のスタイリング次第でカツラっぽい頭にもなってしまいますからセンスと日頃のケアは大切です。最近スヴェンソンのスタジオに行くと、「ショートヘアの薦め」を推進するポスターが貼ってあります。カツラだからといってすごく毛量を増やすのでなく、年相応の増やし方。額が禿げあがっている人はあえて額の薄さは残しつつ、いい感じで髪を増やすスタイルも可能というわけです。確かに年相応は自然さを一層演出してくれると思います。

Posted by 小林信也 at 11:56 | Comments (0)

2004年08月16日

Q4 旅(その2)・カツラ探知器

Q 飛行機に乗るときの金属探知器にカツラが反応するって本当ですか?
A アデランスの金具式を使っていたときは、搭乗前の金属探知機を通るのが本当にイヤでした。特に同行者がいるときは、もし鳴ったらどうしようと、首に緊張が走ります。だいたいは大丈夫なのですが、一度だけ、ハワイの空港で何度も鳴って途方に暮れたことがあります。あの程度の金具で鳴るとは思えないのですが、一度そういう経験があるだけに恐怖感がずっと消えませんでした。もし鳴るとハンディタイプの探知機で全身のチェックをされます。あれがまた背筋が寒くなります。もし頭のところで鳴ったら、まさにカツラだと周囲にアナウンスしているようなものです。最近はスポーツ大会の入り口にも探知機があります。スヴェンソンにして本当に良かったと思うひとつの場面です。糸を使っての編み込み式ですから、絶対に鳴る心配はありません。

Posted by 小林信也 at 00:00 | Comments (0)

2004年08月14日

Q3 旅行するのに不便はある?

Q カツラだと、旅行するとき色々支障がありませんか?
A 金具式のカツラを使っていたときは、色々面倒なこと、辛いことがありました。例えば、新幹線に乗ってうっかり居眠りすると、背もたれでカツラが左右にこすられ、金具の留め具合が甘くなってカツラがずれたり外れそうになります。だから、安心して居眠りもできませんでした。ひとり旅のときは、空気を入れて首にはめるコの字型のクッションを持参して使いっていました。これをはめると直接後頭部が背もたれに触れないので安心して眠ることができるからです。でも、誰かと一緒に取材に行くときなどは、わざわざクッションを持ち出すのも変なので、やはり緊張しながら座って過ごすことがほとんどでした。そうやっていつもカツラを気にして首に緊張が加わるせいか、肩凝り、首の芯の凝りと鈍痛が絶えませんでした。編み込み式にしてからは、そうした悩みからすっかり開放されました。外れる心配もないし、ずれる心配もありません。あの重い首の凝りもすっかり消えました。

Posted by 小林信也 at 23:13 | Comments (0)

改めて衝撃を受けました。

先週土曜日の髪ングアウト・ミーティング。初めての参加者2名を含む9名のカツラーが集まって、愉快に飲みました。今回はまったくイベントは用意せず、ただ飲んで喋るだけ。でも、2時間があっという間に過ぎました。参加の皆さんは二次会に突入されたようですが、僕はちょうどサッカー・アジアカップの決勝をテレビで見なくてはいけなかったので失礼しました。
今回、一番の衝撃はANをつけておられる新会員の方から見せてもらったクレジットの明細書です。4年前に購入されたときの代金+利息で総額約420万円。カツラは4枚。育毛の代金も含まれているとの説明でした。それにしても、7年払いだから今も毎月3万以上、ボーナス月には15万を払い続けておられる。しかも、少し離れた位置で見るとまあまあ自然な髪型でした、近くで話すと、髪全体がチリチリして、ほこりをまぶしたような状態。でもさらに3年は支払いが残っている。毎月支払いが終わるたびに蛍光ペンで塗りつぶしていく。かなりの部分が赤く塗られていて、彼の思いが浸みました。しかも、まだずいぶん残っている。これから払う白い部分がまたいっそう痛々しく感じられました。

Posted by 小林信也 at 01:47 | Comments (0)

2004年08月11日

名古屋スタジオに行ってきました(2)

たまたま名古屋に取材に行く機会がありました。その帰りに名古屋のスタジオに電話を入れました。突然行こうと思ったのですが、すでに午後6時半を過ぎ、閉店時間が近いことから、予め電話をした方が無難だろうと思ったのです。
あえて小林信也とは名乗らず、「いま駅なんですが、これから行って、シャンプーとセットをお願いできますか」と訊ねました。対応してくれた女性は、丁寧な感じで「少しお待ち下さい」と予約状況を確認した上ですぐ、「どうぞお越し下さい」と、明るい声で回答してくれました。そのあと名前と普段通っているスタジオを伝え、名古屋スタジオに向かいました。
スタジオは、少し狭い印象でしたが、いつも行っている新宿と同じような印象のためか、初めて訪れた不安のようなものはあまり感じませんでした。受付から、美しい女性が目立ちます。
この先の詳しいレポートは割愛します。ともあれ、とても快適で、旅先で一服の清涼剤を得た感じ。リフレッシュして帰りの新幹線に乗りました。受付、技術者の対応も気持ちの良いものでした。
本を書いている小林信也だからすぐ素性かわかってスムーズだったのかも、という点を割り引いても、スヴェンソンのサービスが名古屋ではきちんと徹底されていることを僕は感じました。FAXで新宿のカルテが届いたらしく、通常どんなケアをしているか、名古屋の技術者も把握した上でオーダーを確認してくれました。人によって、少しずつ流儀やタッチが違う。これはまた新鮮なところです。池袋スタジオから、ご主人の転勤に伴って一緒に名古屋に異動したという美しい技術者にシャンプーをしてもらいながら、会話が弾みました。
マネジャーの瓶子(へいし)さんは、新宿スタジオにいたころ、何度か担当してもらった男性技術者。責任ある立場になって、以前よりずっと明るく生き生きした表情で迎えてくれたのも印象的でした。
これをどうして書くのをためらい、1ヵ月以上も放置していたかと言うと、結局、特に問題視するような点はなく、厳しくチェック、どころか、何だか「やっぱりスヴェンソンは素晴らしい」という讃辞になってしまうことがかえって誤解を与えることにならないかと、そんな余計な心配をしたからです。

Posted by 小林信也 at 11:44 | Comments (0)

名古屋スタジオに行ってきました。

長らくお待たせしました。インスペクション・ダイアリーの第一弾です。
実はもう一ヵ月以上前、6月末に名古屋スタジオを訪ねました。でも、すぐ書くことをためらってしまいました。本来、これを企画した目的と違う印象を持たれてしまうのではないかと、戸惑ったからです。
そもそもインスペクション・ダイアリーを始めようと考えたのは、僕が快適に愛用し皆さんに薦めているスヴェンソンの製品やサービスに対して、「小林さんの知らないスタジオではこんなひどいこともある」といったメールや掲示板への書き込みが少数ですがあったのがきっかけです。僕が知る限り、そんなことはありえない、と思う技術者の態度、受付の対応が書かれていました。スヴェンソンを熱心に推薦している者として、それを放置して、盲目的にスヴェンソンを勧めるのは違う。スヴェンソンと僕の関係は、友好的でありながら常に緊張したものでありたい。そのために、僕または僕が依頼した人物が突然、全国の各スタジオを訪問し、僕が知っているとおりのサービスや対応が行われていることを常に確認することをスヴェンソン本社に提案し、許しを得ました。カツラ業界では、無理に購入を勧めたり、自由な選択ができない状況を作りだして契約を強いる傾向が実際にあります。僕もそれに悩み苦しんだ当事者です。それだけに、カツラの品質はもとより、企業の接客姿勢は、皆さんに薦める上で大切な条件だと考えています。スヴェンソンが、信頼できる企業であることを僕自身確認し続けるためにも、そしてもし期待に背く現実があった場合にはきっちりと皆さんに報告し、スヴェンソンには改善を求める。これが基本的な姿勢です。

Posted by 小林信也 at 11:21 | Comments (0)

Q2 編み込み式って痛くないですか?

Q 編み込み式って、何だか痛そうですが、大丈夫ですか?
A 僕が7年前、「編み込み式にしようかな」と家内に相談したとき、家内も「痛いんじゃないの?」と最初に訊き返してきました。地肌に糸で縫い込むわけじゃないですよ(笑い)。自分の髪に輪のように編み込んだベースに製品をかがりつける方式です。僕も実際やってみるまでは、編み込みの圧迫感、違和感があるんじゃないかと不安でした。常につけている不快感があったら、とても耐えられませんから。初めて製品ができて実際に編み込みをしてもらったときは、正直、何をされているのかよくわかりませんでした。頭の上で3本の糸を操る技術者の職人芸に見とれた感じ。時々、髪を少し引っ張られる感じはありましたが、痛いというほどではありません。初体験ですから、何となく気になりましたが、それ以上に自分の頭がファッショナブルに一変し、すっかりお洒落な雰囲気になった自分に感激しました。普段はもう編み込んでいることさえ忘れています。圧迫感、違和感はまったくと言っていいほどありません。この快適さは金具で留めていた頃とは天と地の差です。

Posted by 小林信也 at 09:22 | Comments (0)

2004年08月06日

Q1 暑くないですか?

Q 毎日、暑い日が続いています。カツラって暑くないんですか?
A 僕は7月下旬、あの猛暑の日々をほとんど野球場で過ごしました。高校野球の取材です。丸一日、炎天下にカツラをさらしていましたが、カツラを外したいとは思いませんでした。うだるような暑さ、着ているものを脱ぎ捨てたいとは思いましたが、カツラがうっとうしいとは思わなかったのです。これは僕にとってはまた新たな確認でした。とにかく約10日間、ほとんど外にいましたから。
カツラにも色々なタイプがあります。かつて使っていたAD社の製品はベースがしっかりあって、一部は細かなメッシュでしたが密閉性が高く、暑い日にはベースと頭皮の間に汗がたまる感じでした。スヴェンソンの製品は、粗いメッシュに人毛が植えてあるタイプ。指先が頭皮に届くくらいですから頭皮を密閉していません。たぶんそのせいで、蒸れて不快という感じがそれほどないのでしょう。

Posted by 小林信也 at 00:34 | Comments (0)