2004年07月29日

素朴な疑問、受け付けます

カツラに関する素朴な疑問に、小林信也が答えます。
これからカツラにしようかと考えている方、いまカツラを使っているけど満足していない方、恋人やご主人が薄毛で悩んでいるから助言してあげたいという恋人や奥様、どうぞメールで質問をお寄せ下さい。僕に答えられるかぎり、率直に回答します。
僕自身、想定される質問を設定し、連載形式でQ&Aのデータを充実させていきます。
すでに本に書いたことも含めて、未来のカツラーの皆さん、不満のあるカツラーの皆さんの参考になる話を提供できれたらうれしいです。回答は小林信也の実体験と取材に基づいて行います。僕自身のライフスタイルや好みが反映されているでしょうから、必ずしも万人に共通しない回答もあるかもしれません、その点は予めご理解の上、ご自身で判断して下さい。
質問の宛先は、 nk2@u01.gate01.com です。

Posted by 小林信也 at 23:53 | Comments (0)

心境の変化(2)

「チャック、開いてますよ」と指摘されたのがショックで、その日からチャックのないズボンしか履かない、と思い詰める人はいるでしょうか。いたら「かなり極端な性格」と思われるでしょう。カツラだって、本当は同じなんじゃないか? でも実際には、「後ろ、撥ねてますよ」と指摘されて、「やっぱりカツラだとわかるんだ。まずい・・・」と落ち込む人がたくさんいるでしょう。カツラーであることが悪いと指摘されたのでなく、カツラの後ろが撥ねてますよと指摘されただけでも受け取る方の解釈はカツラそのものの存在を問うところまで直結してしまう。ズボンのチャックが開いていたのは、チャックのせいでなく、うっかり開けていた自分のせいです。ただ閉めりゃ、済むこと。髪も撥ねてたら直せばいいこと。それだけでしょ? これって無理な主張でしょうか。論理が正しいかどうか別にして、僕自身は、もし髪の乱れを指摘されたら、平然とただ髪が乱れているから直す、という受け止め方をすればいいんだと、ひとつ心が晴れてスッキリした、という報告です。

Posted by 小林信也 at 09:10 | Comments (0)

2004年07月28日

心境の変化(1)

フジテレビのドキュメンタリー番組『NONFIX』の取材を通じて、ひとつの心境の変化があった、と掲示板に書きました。それから少し間が経ってしまいましたが、率直な思いを書きたいと思います。と言っても、それほど大したことではありません。
ひとつは、後ろの髪が撥ねる、という現象についてカツラーが持っている恐怖感、強迫観念のようなものに対してです。カツラーの多くは(僕も含めて)、『後頭部の髪が撥ねている、イコール、カツラだとばれる』という強迫的な不安を感じていると思います。カツラー以外の人にもそれは浸透していて、「カツラの人って後ろが撥ねるからわかるよ」みたいな、鬼の首を取ったみたいなカツラ見分け術を自慢げに語る人が少なくありません(それを世に広めた一翼は僕の本が担っているのですが)。
で、今回の番組を見て、後ろが恐ろしく撥ねている自分を画面の中に見て、思ったのです(さすがに、あのテレビほど撥ねることは、普段ならまずありません。さんざん髪をいじりながらインタビューに応じた成果です)。言い訳するのは格好悪いなと。そして、どうして後ろの髪が撥ねるくらいでハラハラどぎまぎしているんだ、そんなカツラーが情けない気がしたのです。
「そうだ、ズボンのチャックと同じだ」
と、その瞬間、僕の頭に閃いたわけです。誰かと話していて、「小林さん、チャック、開いてますよ」と言われたら恥ずかしい。相手や場所によっては火が出るほど恥ずかしい。でも、チャックを閉めて、それだけのことです。カツラだって同じじゃないか。
「小林さん、後ろ、撥ねてますよ」と言われたら、「あ、ごめん、ありがとう」と言って髪をなでつけるだけ。それ以上のことはない。だからこそ、カツラーだって公言することが大切なんだ。
「今日、カツラだって、何となくわかりますよ」と言われて動揺するこたあない、「ほんと? じゃあ、直してくる」と洗面所に立てばいい。というムーブメントを広げて行きたいと思ったのです。

Posted by 小林信也 at 01:47 | Comments (0)

2004年07月15日

額を編まない悲喜こもごも(5)

テープ・ベースを独自の素材に替えてからは、額の吹き出物はほとんど治まりました。ところが、課題がひとつ浮上。僕が用意した生地は即乾性の高い素材。汗をかいても着ているうちにすぐ乾く、サッカー日本代表やプロ野球選手達が最近着ているウェアと同じものなのですが、それでも髪を洗えば濡れる、洗ってすぐテープを貼ろうとするとやはりまだ水気があり、テープがつきにくい場合があるのです。少し時間に余裕があれば問題ないのですが、これが解消できないときっと商品として多くの愛用者にお勧めすることができないでしょう。僕のようにナイロンに弱い人間のために、ナイロンでなく、しかも水をはじく新素材のテープベースを開発してもらえたらうれしいなと思っています。
僕はといえば、テレビの取材で製品を外して見せる必要があったため、白いTシャツの切れ端が縫いつけてあるんじゃ見た目が変だろうと思い、ある時期、通常のベースに戻してもらいました。と、やはり、春先から吹き出物が発生。再び新素材に戻して使用中です。個人的には、水を含んでも比較的簡単に乾かし、テープを貼るコツを身につけたので、朝出かける前にシャンプーすることもできるようになりました。たとえば、前日貼ったテープを剥がさずそのまま洗髪すれば、その部分は濡れずに済みます。

Posted by 小林信也 at 09:23 | Comments (0)

2004年07月05日

額を編まない悲喜こもごも(4)

ナイロン製のテープベースに代わるものはないか。繊維ではダメなのか、技術者に訊ねると、テープがきちんと貼り付くかどうか、粘着力が問題だという。衣服の素材は案外、テープが効かないと。ふと、ひらめいた。いま僕が愛用している野球用のTシャツ、乾きやすく肌にやさしい新素材。自宅に戻ってテープを貼ってみると、なかなかピッタリくっつく。そこで次の編み込みにはこのTシャツを持参した。そして、裾の方を切ってもらって、テープベースの代わりにくっつけた。なかなか貼り心地は悪くない。それから数日、案の定、吹き出物が治まり始めた。どうやら、僕にはこのナイロン素材が合わないらしい。

Posted by 小林信也 at 10:44 | Comments (0)